【漁業権】

アワビを勝手に取って持ち帰ったり、その場で食べたりすることはいけません。
これは、漁業権が一般の人にはないからです。
これぐらいの知識は、社会人なら、誰もが知っている常識ですが、じゃあ、どこに行っても、駄目なのかというと、そうでもないんですよ。

漁業権は知事によって、各地域の漁業協同組合に認可されているので、
その地域ごとでルールが決まっています。
なので、最初に行って獲ってみたいと思っている場所の漁協に直接電話をして、獲ってもいいか、有料ならいいかとか、とってもいい大きさの条件があるか、聞くことですね。
都道府県の(農林)水産課に電話すると、どの漁協が管轄しているかは教えてくれるそうです。

以前、酸素ボンベを使って大量に密猟していく人が多発した事があったそうです。
それまでは、その場で食べていくのは多めにみてくれていた漁業権のある猟師さん達が、だんだんと、目を光らさざるをえなくなってしまったようです。
猟師さんたちにとって、あまりに漁獲高が減ってしまったら、死活問題ですもんね。

パトロールして密猟者を取り締まるなど、猟師さんたちが目を光らせるようになったのも、長い経緯があるんですよね。
時間がかかるかもしれませんが、地元のルールを尊重して、誠意をもって接すれば
漁師さんにも理解してもらえる事が多いです。
漁師さんがOKを出せば、大丈夫。ただし、持ち帰る事は駄目だというような感じです。

漁業権は、かなり大雑把なわけです。
漁業権は「漁業に従事する人が、組合に出資金を支払うことで得ることの出来る権利。」

本来海は誰のものでもないですが、誰かが管理していないと、自分の利益のためにルールも守らず、資源をごっそり持ち帰ってしまう人が出てくるので、管理をする責任とルールに沿ってアワビ、ウニなんかをとってもいいという権利をもたされているんですね。