【猫がアワビを食べると】

アワビを猫が食べると耳が腐って落ちるという言い伝えが東北ではあるそうです。
これには、科学的な理由がちゃんとあるんです。
アワビの食べるものは、海草ですが、春に獲れたアワビは、海草の葉緑素のクロロフェルが消化されてた時にできる分解物プロフェオフォルバイドになり、アワビの中腸線、つまり肝に蓄積しています。
この成分を分解することができないために、全身に回り、耳の血管にも巡回していきます。

猫の耳の皮膚は、とても薄いので、太陽の光が透けていますね。
あの太陽の光で化学変化が起こると強い毒性が出来、光過敏症というひどい炎症を起こすことになってしまい、かゆがって掻いているうちに、耳が脱落してしまうことがあるらしいです。

人間も実は同じで、肝を食べた後、日光に当たると1.2日後に手足や顔が腫れたり、痛みが起こったりする事があるらしいです。
普通は食べた後6時間ぐらいで無害になるため、大丈夫らしいですが、大量に摂取した場合は分からないですね。

昔の人は、何でそうなるかって言う科学的な根拠は分からないながらも、経験から、言い伝えを作ってきたんですね。
先人の知恵ってすばらしいですね。