【トコブシ】

アワビとよく似た形でアワビを小さくしたような貝がトコブシです。
軟体動物門腹足綱ミミガイ科の巻き貝で、アワビと同じミミガイ科の貝です。

アワビとの違いは、殻についている穴を水管孔といいますが、これが、アワビより多いんです。
アワビが4個前後ついているのに比べ、7個前後あるんです。
アワビよりも小さいながらも穴が多いので、穴がプツプツとたくさんある印象です。 そして、この穴が単に開いているのが、トコブシで、穴が噴火口のように盛り上がっているのがアワビです。

そして、一番大きな違いは大きさですね。
トコブシはきくても7センチと小さいんです。
そういえば、以前、懐石料理を頂いた時も、似たトコブシが出ましたが、私は当時、アワビだと思っていました。
味もアワビの美味しさにはかなわないそうです。

アワビは捕る時も、その岩に吸着する力が強く、素手では取れないぐらいですが、
トコブシは、簡単に捕ることが出来ます。
異動する速さは、小さいのに結構早くて、
まるで、なみに流されているかのように、自然に動いていきます。

美味しい時期は、夏です。6月前後が旬で、
素潜りして捕られています。

アワビは漢字で、「鮑」「鰒」
トコブシは、「床伏」と書きます。

甘辛く煮付けたトコブシは、お酒のおつまみとして最高です。
刺身としても食べることが出来るみたいです。
アワビほどではないですが、トコブシも高級食材です。