料理は慣れ!
  • 料理が苦手って方、大丈夫です。
    私も最初はひどかったんですが、
    やってみてわかりました。
    失敗しても繰り返し練習すれば
    誰でも得意になっていくんだと。
カニクリームコロッケとの戦い

本当に、“戦い”でした。
クリームコロッケなんてものは、料理に慣れた人でも難しいらしいのに、ほぼ初心者のわたしには、かなり難しかったのです。

まず、溶かしたバターに小麦粉を加えて炒める。
この感覚が全くわからなかったのです。
これって、グラタンソースも同じような手順なので、慣れると、かなりレパートリーが増えるのですが、わたしにとっては本当に大変だったのです。
バターがじゅわじゅわっとなるだけで焦ってしまい、あわてて加えた少量の小麦粉さえ、うまく馴染ませることが出来ない。
ダマになっていたまま次の小麦粉を加えてしまったようです。
焦がさないように、を意識しすぎ、かえってダマを作っていたのかな?
牛乳を加えても、写真のように綺麗なクリーミー状態にはなかなかならない。
どこまで混ぜていれば良いの?
自分で、この程度だ、と感じた辺りで残りの牛乳を加える。
それからは、順番通りに玉ねぎやマッシュルーム、カニの身を炒め、先ほどのクリームを加える。
これをバットに入れて、冷蔵庫で冷やし固める。
見た目、なんとなく自分が料理上手になったような気分でいました。
午前中のうちに下準備が出来たので、昼からちょっとお出かけし、夕方から晩ご飯に向けて制作にとりかかることにしたのです。

夕方。
ドキドキしながらバットを取り出すと、いい感じに仕上がっているように見えました。
見かけだけ。
じつは、クリームソースを作った段階で問題があったようで、思ったより冷やしても固まっていなかったようです。

いまなら、パン粉を加えたり、何かしら手を加えて状態を変えることもできるのですが、このころは、全くの初心者。
こんなんで大丈夫かなぁ、と思いながらも小麦粉、玉子、パン粉と衣をつけていく。
タネがべちゃべちゃで衣をつける作業に軽く1時間以上がかかっていました。
これって、時間がたつほど温度が高くなり、悪循環になっていたのです。
なんとか衣をつけ終え、すぐに準備した揚げ油で少量づつ(急激に温度が下がらないように)揚げて行ったのです。
ところが・・・。

衣の付け方が甘かったのか、コロッケのタネ自体に問題があったのか?
油の中で、衣が破裂し、母と網目のお玉を使って、なんとか救いあげたりして、ようやく出来あがったカニクリームコロッケは、見た目、最悪でした。
とても人様に食べていただくような代物ではありませんでした。
そこは、やはり優しい家族。
わたしの初めての大作に、皆嫌な顔ひとつせず、食べてくれました。

材料自体はちゃんと揃えていたので、味には問題がありませんでした。
問題は見た目。

“美味しい”と言ってくれた家族の言葉を励みに、ぜったい美味しいカニクリームコロッケを作ってやる!と決意を固めたのでした。